日本人が中国国内でインフルエンサーを目指すブログ(ウェイボー攻略中)

元中国駐在員が誰も知らない中国SNS事情に関して、実際にアカウントを運営しながら解明していきます。その他中国語学習や時事ネタ等も扱います。中国留学時代には1日10時間中国語を勉強。現在も中国関連ビジネスに携わっています。発信する内容は基本的に私自身が体験した1次情報が中心です。評論・分析系の記事は苦手です。

中国人女子は外出時にバッグを持たない~スマホ一つですべてが完結する社会~

こんにちは。今日は私が中国に滞在していた際のエピソードを紹介します。

最近、中国のキャッシュレス化やITの発展がすごいといったニュースをよく見ますが、実感としてもまさにその通りでした。下記に実際の体験を交えて紹介します。

スマホ一つでなんでもできる

中国の都市部ではスマホ一つあれば、決済、買い物、タクシーの手配、シェアサイクルの利用、フードデリバリー等々、まさになんでもできる状況です。

「いやいや、そんなの日本でもできる!」という意見もあるかもしれませんが、各種サービスの①利用率が圧倒的に高く②サービスが集約されている、という点が日本との大きな違いだと感じました。

IT系に関心の高い層だけではなく、ほぼ全市民レベルで上述のようなスマホを利用したサービスが浸透しています。

中国人の友人に地元民しか行かない青空食品市場に連れて行ってもらったのですが、そこでも全店QRコードを使ったWechatやアリペイ決済でした。日本に置き換えると、年配のおっちゃんが店主を務める祭りの屋台全てでLine Payが使えてしまうような状況です。ちなみにその青空市場では、ピーマンと野ざらしにされていた鶏肉を買ってチンジャオロースをつくってもらいました。

このようにwechat payとアリペイがほぼすべての場所でつかえますし、そのことを全市民が当然だと思っています。買い物・電車・映画館・レストラン・露店・美術館どこでもなんでもOKです。

また、配車ならこのアプリ!ホテル予約&飛行機予約ならこのアプリ!決済ならWechatかアリペイ!というようにほぼ全市民が利用している統合されたサービスが運用されています。例えばですが、タクシー会社毎に別々のアプリをダウンロードしなくてはならない等の不便さが少ない状況になっています。

中国人女子は外出時にバッグを持たない

中国人の友人の女性と一緒に外出した際に、彼女の持ち物が携帯一つだけだったのには驚きました。日本人の女性でやや遠出をする際に、バッグだけでなく財布すら持ち歩かない方はかなり少ないのではと思います。彼女曰く、携帯一つあればなんでもできるし、バッグを持つと地下鉄や各種施設での持ち物検査が煩わしいとのことです。(※中国では地下鉄の入り口には必ず荷物検査があり、各種施設でも持ち物検査が多いです。この過剰な持ち物検査は中国の不便なところではあります。)

私も中国在住時代には会社からの帰りのタクシーをスマホアプリで配車し、その車上でスマホからフードデリバリーを注文し、家に着くころにちょうどアツアツの料理が届くようにしていました。支払いはすべてWechatでした。

また、中国全土を頻繁に出張していましたが、その際もスマホ一つで飛行機のチケットや高速鉄道のチケットを予約して、現地の駅や空港の前に運転手付きのレンタカーを手配して、これまたスマホで予約したホテルに泊まっていました。あまりに便利なので、帰りの飛行機やホテル未予約の状態で出張に出てもなんとかなります。レンタカーや高速鉄道で移動中に片手間でささっと予約できます。

実感としてかなり便利で、(お金さえあれば)身軽にどこへでも行けるというある種の快感を覚えました。

日本に戻ってから

このようにキャッシュレス社会、携帯一つでなんでもできる社会を満喫していた私ですが、日本に帰って来てからはLine Payすら利用開始しておらず、未だにお気に入りの飛行機チケットやホテル予約サービスを見つけられず、毎回予約に四苦八苦しています。

また、現金だけの店やクレジットはOKでもSuicaは使えない、Line PayやOrigamiに至っては使える店舗のほうが少ないという状況で、各サービスの有効な範囲が分断されています。そのため、外出時にはお財布を持って現金とクレジットカードとSuicaを持ち歩き、小銭でどんどんお財布が膨らんでいきます(笑)

 私自身特に最新のITサービスにアンテナが高いわけでもないので、一般市民が使うごく基本的なサービスの利用に留まっていましたが、日本での生活よりもかなり便利だと感じました。日本に留学に来ている中国人から、日本での生活が不便でびっくりしたという話を聞きますが、ITサービス系に関してはさもありなんという感想です。