日本人が中国国内でインフルエンサーを目指すブログ(ウェイボー攻略中)

元中国駐在員が誰も知らない中国SNS事情に関して、実際にアカウントを運営しながら解明していきます。その他中国語学習や時事ネタ等も扱います。中国留学時代には1日10時間中国語を勉強。現在も中国関連ビジネスに携わっています。発信する内容は基本的に私自身が体験した1次情報が中心です。評論・分析系の記事は苦手です。

中国語の習得体験~1日10時間勉強を一年続けた体験~

こんにちは。今日は私が中国語を習得したときの体験についてお話しします。私は、留学して1日8時間レッスン+自習2時間を1年間続けて全くの初学者から一気にビジネスレベルにまで達しました。その後は、ビジネスの場で自身が使用する以外にも、通訳なんかもやったりしています。その中で、語学習得のために必要ことが見えてきました。そしてこれらはきっとどの言語を学ぶ上でも必要なことなのだと思います。魔法のような方法はない、とにかく時間をかけろ、そのための時間を捻出しろというのが結論なのであまり面白くはないかもしれませんが語学学習の真理だと自分では思っています。

環境を整える

中国語を学ぶと決めて、私が語学留学中にやったことは非常にシンプルで、とにかく語学習得に集中できる環境を整えることでした。語学学校から近い場所にマンションを借りて、授業はすべて1対1の語学学校を選び、なるべく日本人と群れないようにして、家でも復習して、疲れたときにも中国語のドラマを見ながら休憩するという方法です。これで1日の勉強時間が約10時間。これを1年間継続しました。

やはり人間は少しづつ甘えて楽をしようとする習慣があるので、そこをどれだけ切り詰められるかが大切です。家選びでも、ちょっと繁華街に近いとか周りに飲食店があるとか、内装がいいとかで決めている人もいましたが、学校に近いところにして移動時間の無駄をなくすことが目標達成には1番大切です。私は他の留学生よりもボロいけれども学校に近いところに住んでいました。

また、日本人とつるまないというのも大切で、私が行った学校は日本人がとても多く、毎日日本人でランチに行き、休憩時間には日本人で固まるという状況がありました。ここでも心を鬼にして、ランチは一緒に食べない、休憩時間は中国人の先生と雑談するということを徹底しました。これはかなり意志力が必要なので、そもそも日本人があまりいない学校を最初から選んでおくのがベストです。この点は失敗しましたが、留学時代の経験があるからこそ、日本に戻ってからも、なにかを達成しようと思ったときに孤独な環境を作り上げることを意識しています。

もちろん、たまには日本人と飲みにいったりもしましたが、通常の日本人留学生よりも極端にその回数は少なかったです。どれだけ孤独に目標に向かって時間と努力を注ぎ込めるかが大切です。語学は街で覚えるんだと言って、毎日外に飲み歩いていた方がたはやはりそこまで上達していませんでした。

自ら孤独になることはかなりの精神力を要しますが、本当に心の底から達成したいことがある場合はこの道は避けて通れないと思っています。

とにかく時間をかけるべし

語学の習得はなによりもかけた時間が大切です。何時間話して何時間聞いたかです。これが一番重要で、当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、実感として理解している方は少ないように思います。〇〇メソッド等、なにか効率のいい方法があるんじゃないかと思いがちですが、語学習得は筋トレと同じでまずは継続して時間をかけなければ成果はでません。効率の良い方法論等は、継続する習慣がついてきた中で考えていけばよいです。繰り返しになりますが、まずはやり続けることです。友達との飲み会やTVを見ている時間を削っていかに時間を注ぎ込めるか考えることが大切です。

私は全くの初学者から中国語を始めましたが、ビジネスでつかえるレベルに達したのは少なくとも学習時間が2000時間を超えたあたりからでした。

留学して1日10時間勉強すれば、休暇等勉強しない日を考えても、1年あれば到達可能ですが働きながらとなるとこれはかなり難しいです。1日1時間を継続してもMax365時間/年です。また、1日2時間でもMax730時間/年です。働きながら毎日2時間捻出はかなり難しいです、相当な覚悟が必要です。大切なことは語学の習得はこれくらい時間がかかるのだなということを事前に認識することです。そして、この時間を捻出するためにどうすればいいかと考えて、計画することが大切です。留学に行って一気に時間をかける決断や、平日は1時間づつ、休日に数時間まとめて勉強し、数年かけて取り組む決意が必要です。

後輩に英語の勉強法をアドバイスした際のエピソード

私の語学習得の考えは上述のとおり、とにかく環境を整えて時間をかけろというものです。言語が違ってもそれは同じで、例えば英語の場合、高いお金を払って1週間に1回語学学校で勉強しても永遠に使えるようにはなりません。

ずいぶん前に、業務上で後輩社員の指導係をやっていました。その方は英語が苦手で、なんとかしようと週に一回自費で高価な英会話教室に通っていたのですがいっこうに上手くならないと相談を受けました。

彼にその英会話学校をすぐにやめ、平日は毎日1時間オンライン英会話で会話+自習1時間、休日は毎日オンライン英会話2時間+自習2時間やってもらうようにアドバイスしました。事前に、上述のような私の体験を話し、すぐに効果は出ないが、これだけやれば3年後には大きく進歩するという話をして、取り組んでもらいました。3年後には見違えるようになっていました。やはりこれも本人が心から話せるようになりたいと考えており、腹をくくって時間をかけたからこその成果です。(その3年間はかなり飲み会や遊びをセーブしたと言っていました。若く楽しい時期にこの時間を捻出するのはかなりの精神力が必要だったと思います。)

仕事柄、外国語を使う人が周囲に多いですが、時間をかけずに習得している方はいないと思います。また、腹をくくって時間をつくり、努力をしていない方は、外国に駐在していたとしてもあまり上達していないです。よく、あの人は語学のセンスがある/ないの話になりますが、ほとんどの語学の上手な方はセンスの前に、かけた時間と努力が圧倒的に違うと思っています。

「俺は語学のセンスあんまりなんだよね」という方は学習時間そのものが圧倒的に不足している場合がほとんどだと思っています。逆に言えば、時間をかけれるような環境を自分で作って努力すれば、大部分の方がビジネスで使えるレベルの語学力に達すると信じています。

とにかく、時間をかけられる環境づくりをして、筋トレのように毎日練習し、それを継続することしか語学習得の方法はないと思っています。